こんにちは。
液タブとiPadを駆使して日々イラストや漫画を描いているアラサー絵描きの羽白(はじろ)です!
デジタルイラストツールとして、板タブレット(板タブ)/液晶タブレット(液タブ)といったペンタブレットや、iPadのようなタブレット端末がありますが、どういう違いがあり、どんな人にオススメなのでしょうか?
今回は、液タブと板タブとiPad、初心者でデジタルイラストを始めたいという方にオススメしたいアイテムをまとめます。
液タブと板タブとiPad、初心者にオススメなのは?
人それぞれ好みや感覚が違うように、最適なお絵かきツールに正解は無いと思います。
なので、「高価なアイテムや最新機器を使えばよい!」というものではないというのは大事なポイントです。
出来れば、家電量販店などに実際に出向いて触って確かめるのが一番オススメの方法です。
とはいうものの、使っている人のアドバイスを参考にしたいという方もいるかと思います。
私自身、Wacomの板タブレット・液晶タブレットと、iPadを使用してきましたので、自分の経験も踏まえて情報をまとめられたらと思います。
プロも使う板タブレット、歴史が長いが初心者には?
板タブレットとは、パソコン(私の場合はノートパソコン+モニター)と接続して使う非液晶タイプのペンタブレットです。
液晶を搭載していないので、手元のタブレットにペンを当てつつ、描画した線などはパソコンモニタを確認しながら作業をしていきます。
板タブレットのメリット
とにかく安い!入門機は数千円~で買える。費用を抑えたい人にオススメ!
板タブレットのデメリット
ペンを描く部分(ペンタブレットの面)と描画される部分(パソコンのモニター)が違うので、慣れが必要。
私は紙にペンで描くアナログな描き方を長年していたので、板タブレットの手元を見ない描き方は結構辛かったです。
そのため、液タブに移行してからは基本的に板タブレットを使うことは無くなりました…TT
板タブレットをオススメする人
上記のように安価に手に入れることが出来るので、デジタルイラストの入門機としてオススメされることが多いです。
デジタルイラストを始めてみたいと思うものの、いきなり数万円の液タブを買うのは難しいという方や、続けられるかわからないので高価な機器を避けたいという方には、手頃な値段で買える板タブレットが適していると言えるでしょう。
オススメの板タブレット
板タブをおすすめする大きな理由の一つが値段の安さにあるので、Wacomから出ているIntuosシリーズやOne by wacomがおすすめですよ!
ペンタブの主流にもなりつつある液タブ、初心者には?
液晶タブレットは、パソコンと繋いで、直接液晶画面に描き込むタイプのアイテムです。
(私が使用しているWacomのMobilestudio ProはOS搭載で単体で使用できるものですが、基本的に液タブはパソコンに接続して使用します。)
液晶に直接描き込めるので、アナログで絵を描いている感じに近いところが人気です。
昔は板タブしかなかったペンタブも、液タブの登場でぐっと描きやすさが向上したと言われています。
液晶タブレットのメリット
とにかく描きやすい。ペンで紙に描くような自然な描き心地が実現します。
画面もタッチ機能がついているものが多いので、拡大縮小などの操作も簡単で、イラストを描く作業が効率化できます。
液晶タブレットのデメリット
値段が高い。それに尽きる。うそです。
でもこれが一番大きな、超えがたき壁だろうと思う…
また、精密機器のため板タブレットよりも慎重に扱う必要があったり、当然ながら液晶搭載のため板タブレットよりも嵩張る点などは、板タブレットと比較してデメリットになります。
あと、これは個人の差があるかもしれませんが、板タブに比べて画面が近くなったり、前のめりに作業することが多くなる場合が多く、視力の低下や首・肩などへの負荷があることも頭の片隅に置いておくと良いかと思います。
液晶タブレットをオススメする人
値段が高くなっても良いので描きやすさを求める人には液晶タブレットの方がおすすめです。
絵描きさんの中には、使い慣れた板タブレットの方が良いという人も多いかと思いますが、あくまで長年使ってきた方にとって快適ということであり、これから使う方にとっては板タブよりも液タブの方が使いやすいと思うのではないかと考えています。(あくまで私の意見ですが)
高価なアイテムを購入するのは尻込みするかもしれませんが、イラストを描くことを長く続けたいなと考えている人には、快適に作業できる液晶タブレットが合うのでは無いかと思います。
オススメの液晶タブレット
Wacom製品であり使用者も多いCintiqシリーズが人気です。
WACOM Cintiq 16 液晶ペンタブレット DTK1660K0D
また、海外メーカーのものはWacom製品に比べて安価なものが多く、品質もどんどん良くなってきているので選ぶ人が増えている印象です。
どんどん進化するiPad、初心者には?
iPadのメリット
単体で持ち運んで使うことが出来る点!これがか~な~り、魅力的です!
上記で紹介した板タブ・液タブは基本的にパソコンに接続して使用するので、自宅や職場など使用できるシーンは限られています。
ところが、iPadはCLIP STUDIO(クリスタ)などのイラストソフトをダウンロードしておけば、出先のカフェや友人の家など場所を選ばず作業することができるのでめちゃくちゃ便利です。
応援している漫画家さんが、某テーマパークにiPadを携行し、アトラクションに並んで待っている間は原稿をしているという猛者的使い方をしていました(笑)
iPadのデメリット
値段が高い。iPad、お前もか。
端末の種類やスペックによって値段は大きく変わりますが、高性能で絵描きさんにも多く選ばれているiPadPro12.9インチの場合は、ApplePencilも合わせると15万円を超えてきたりします。
また、iPadは最大でも12.9インチなので、15インチや20インチ等の大きな画面で作業したいという人には不向きです。
iPadをオススメする人
持ち運んで使用したい人にはiPadを一択でオススメします!
絵描き用途メインの液晶タブレットと異なり、iPadは電子書籍リーダーや動画鑑賞、ブラウジング等でもガンガン使えますので、端末を幅広く色んな用途で使いたいという人にもめちゃんこオススメです。
オススメのiPad
iPadの種類については、以下の記事でまとめているので、ぜひこちらもご覧ください。
絵を描くだけならiPad、どれがオススメ?(無印/Air/Pro)
まとめ
板タブレットと液晶タブレットとiPad、初心者がイラストを描くのにどれがオススメかをまとめました。
結論としてどれが良いと一概に言えず、使用する人の環境に合わせて最適なアイテムを見つけるしかないのですが、それぞれ使ったことがある私の意見が少しでも参考になると嬉しいなと思います。
イラストを描くにあたり、一朝一夕で上手くなることはありません。
何年も継続して使用していくことになるアイテムなので、じっくり悩んで、自分が使いやすいものを選ぶようにしてください!